院長の挨拶

院長の挨拶

市立岸和田市民病院 院長(呼吸器外科) 横見瀬 裕保

 
 市立岸和田市民病院は、33の診療科を有し、幅広い医療分野をカバーしています。近年診療分野が細分化、専門化される傾向があり、来院された患者さんがお困りにならないようにするためです。基本方針として地域医療を重視した高度急性期先進医療と救急医療を掲げ、市民の皆さんが安心して良質な医療を受けられるように心掛けています。病院機能としては、国指定がん診療連携拠点病院、がんゲノム医療連携病院、DPC特定病院群(大学病院に準じた高密度な治療を提供できる施設)、難病診療連携拠点病院、地域医療支援病院などの指定を取得しています。
 
 高度先進医療を推進していくために、医療機器の充実にも努めてきました。PET-CTの更新により画像がさらに繊細となり、がんの診断能力を向上させています。放射線治療装置の更新によりIMRT(強度変調放射線治療:がんをピンポイントで治療し副作用を少なくします)を代表とする最新の放射線治療を実施しています。ロボット支援手術の導入においては、最新の技術を駆使して繊細で患者さんにやさしい手術を行っています。また、がんゲノム診療も推進しており、患者さんお一人お一人のオーダーメイド治療を目指しています。今後も最新の医療を提供できるよう病院を整備していきます。
 
 先進的ながん治療推進のためにホームページ上に「がんセンター」を設立しております。ここを訪れていただければ、がんに関するいろいろな情報、当院のがんに関係する部門、診断・治療設備を一度にご覧いただけます。がん患者さんやご家族の不安を解消し、最新のがんに関する情報をお伝えし、最良の治療をご提案します。
 
 もう一つの大きな柱である救急医療に関してはかかりつけ医との連携を密にして患者さんがお困りにならないように心掛けています。循環器、脳血管、消化器の救急疾患への対応にも注力しています。地域の救急隊からの要請には可能な限り応需し、市民の皆さんに安心・安全な医療を提供します。
 
いつも患者さんに寄り添い、患者さんのそばにいる病院を目指しています。