院長の挨拶
院長の挨拶
市立岸和田市民病院 院長(呼吸器外科) 横見瀬 裕保
本院は、1937(昭和12)年に岸和田市、近隣5町村組合病院として設立され、88年の歴史の中で、長く地域医療を支えてきました。急速に進む少子高齢化、疾病構造の変化が大きな問題となっている現在、本院の使命は「がん診療、高度・専門医療、救急医療」を市民の皆さんに提供することです。
我が国の死亡原因1位は悪性腫瘍です。2位心疾患、3位老衰、4位脳血管疾患、5位肺炎です。これらの疾患に対応するために33の診療科を有し、幅広い医療分野をカバーしています。病院機能として、国指定がん診療連携拠点病院、がんゲノム医療連携病院、DPC特定病院群(大学病院に準じた高密度な治療を提供できる施設)、難病診療連携拠点病院、地域医療支援病院の指定を取得しています。
がん診療、高度・専門医療を推進していくために、医療機器の充実に努めています。PET-CTの更新により、がんの診断能力を向上させています。放射線治療装置の更新により副作用の少ない最新の放射線治療を実施しています。ロボット支援手術の導入により繊細で患者さんにやさしい手術を行っています。がんゲノム診療を推進しており、患者さん、お一人お一人のオーダーメイド治療を目指しています。今後も最新の医療を提供できるよう病院を整備していきます。
もう一つの大きな柱である救急医療に関してはかかりつけ医との連携を密にして患者さんがお困りにならないように心掛けています。循環器、脳血管、消化器、呼吸器の救急・急性期医療への対応にも注力しています。地域の救急隊からの要請には可能な限り応需し、市民の皆さんに安心・安全な医療を提供します。
患者さんが医療の中心であることを忘れず、患者さんが安心して医療を受けられるように努めます。いつも患者さんに寄り添い、患者さんのそばにいる病院を目指しています。