リハビリテーション科
リハビリテーション部
リハビリテーション部
技士長 梶原 次昭
リハビリテーションの対象疾患の多くは骨折などの骨関節疾患や脳梗塞などの脳血管疾患が主体でしたが、平均寿命が延び高齢化社会になるにつれ、がんや様々な内部疾患が増え、対象疾患も多様化、重症化する傾向があり、今後もますますその傾向は加速することが予想されます。
近年は病期における病院の役割がはっきりし、地域一体となったケアが求められています。当院の役割は救急期領域における良質で高度な専門医療の提供にあり、当リハビリテーション部も必要に応じて入院直後から介入を行い、廃用症候群を起こさないように努めています。また、当院だけでリハビリテーションが完結せず、リハビリテーション病院に転院になるようなケースにおいてもスムーズに治療が継続できるよう援助しています。
リハビリテーション部は理学療法士9名、作業療法士5名、言語聴覚士2名の16名で、各人が専門的な認定資格の取得に取り組み、多様な疾患に対応するべく日々努力しております。何よりも「岸和田市民病院でリハビリできてよかった」と思ってもらえるように努めてまいります。
実績
2023年診療実績として実施延べ人数は、心大血管リハビリテーション3,476名、脳血管リハビリテーション7,036名、運動器リハビリテーション6,188名、呼吸器リハビリテーション5,210名、廃用症候群リハビリテーション2,675名、がんのリハビリテーション2,597名、摂食嚥下療法2,745名となっています。
資格
保有資格の一部として認定理学療法士(運動器、呼吸器)、3学会呼吸療法認定士、心臓リハビリテーション指導士、心不全療養指導士、糖尿病療養指導士、リンパドレナージセラピスト、離床アドバイザー、認知症ケア指導士などを取得し、ほとんどのスタッフががんのリハビリテーションの認定講習を受講済みです。
概要
理学療法部門(PT)
理学療法とは病気、けが、高齢、障害などによって運動機能が低下した状態にある人々に対し、運動や温熱などの物理的手段を用いて運動機能の維持や改善を目指します。また、日常生活で必要な動作(寝返り、起き上がり、 立ち上がり、歩行等)の早期獲得を目指します。
作業療法部門(OT)
作業療法とは、身体に障害のある人や高次脳機能障害に対して日常生活動作の獲得を図るため、応用動作(家事動作等)や作業活動等を通して機能の維持や改善を目指します。
言語療法(ST)
病気の後の嚥下障害、構音障害、高次脳機能障害に対して、問題の本質や発現のメカニズムを明らかにし、対処法を見出すために検査・評価を実施し、必要に応じて訓練、指導、助言を行います。
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が連携しながら入院・外来患者様のリハビリテーションを行っています。
急性期リハビリテーション(手術直後 、発症直後)を主体とし、廃用症候群の予防を積極的に行います。病気による機能障害だけではなく、住環境など社会環境も踏まえた練習も行います。 入院患者様のリハビリテーションは、医師や看護師、関係部門と連携し十分なリスク管理のもとに一日も早いADL(日常生活活動)の向上と社会復帰を目指します。
取扱い疾患
まず、診療を受けて頂き、個別にリハビリテーションのプログラムを決めていきます。
維持的リハビリテーションは、他の医療機関へ紹介する場合があります。
※リハビリテーション部としての病床はありません。
症候分類 | 具体的疾病名・症状 |
---|---|
整形外科疾患 | 骨折、 熱傷、 脱臼、変形性関節症、頸髄症、脊柱管狭窄症、リウマチ、切断、靭 帯損傷、 腱板損傷、手指腱損傷等の術後等の整形疾患全般 |
脳血管外科疾患 | 脳出血、脳梗塞、頭部外傷等の脳血管疾患全般 |
神経内科疾患 | ギランバレー症候群、パーキンソン病、運動ニューロン疾患、脊髄小脳変性症、 皮膚筋炎、多発性筋炎等の神経内科疾患 |
心臓血管疾患 | 狭心症、心筋梗塞等の循環器疾患全般 |
内科疾患 (がん含む) |
呼吸器疾患、消化器疾患、糖尿病等の内科疾患 |
医師・ リハビリテーションセラピスト 紹介
氏名 | 補職名 | 認定資格 |
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濵西 千秋 | リハビリテーションセンター長 医師 |
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梶原 次昭 | 作業療法士(技士長) |
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村井 謙蔵 | 理学療法士(主幹) | |
南 信次 | 理学療法士(主査) |
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菅原 弘樹 | 理学療法士(主査) |
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久保 侑平 | 理学療法士 |
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勝本 和也 | 理学療法士 |
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佐田 青空 | 理学療法士 | |
小松 航平 | 理学療法士 | |
前川 尚子 | 理学療法士 | |
佐嶋 義高 | 理学療法士 |
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奥村 彩乃 | 作業療法士 |
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大竹 征子 | 作業療法士 |
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中野 堅司 | 作業療法士 |
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塩谷 由美子 | 言語聴覚士 (主任) | |
操野 葉子 | 言語聴覚士 |
取得施設基準
- 運動器リハビリテーション(Ⅰ)
脳血管疾患等リハビリテーション(Ⅰ)
廃用症候群リハビリテーション(Ⅰ)
呼吸器リハビリテーション(Ⅰ)
心・大血管疾患リハビリテーション(Ⅰ)
がん患者リハビリテーション
疾患別リハビリテーションの実績
-
疾患別 心大血管 脳血管 運動器 呼吸器 廃用 がん 摂食機能 2022年 2,922 6,244 6,188 5,085 3,566 1,870 3,149 2023年 3,476 7,036 5,724 5,210 2,675 2,597 2,745 (単位:人)
物理療法設備
- 牽引装置、ホットパック、マイクロ波、低周波、 バイブラバス等