小児科

全ての小児内科疾患を受け入れることが、基本的な方針です。入院適応のある重症ではないほとんどの小児疾患の治療が可能です。当科での診断を経て、稀であったり重症であったりする疾患については、その治療に最も適した高度医療施設を紹介しています。
感染症などの急性疾患は、早期入院・早期退院を原則とし、子どもと保護者ができるだけ早くいつもの生活に戻れるように配慮します。入院病棟は、2階東病棟(産婦人科・消化器科などの女性混合病棟)のうち8床を小児科の入院ベッドとして使用しています。個室では、病床周りのスペースは比較的広くあり、保護者の付添に対応できます。2階東病床に入院できない場合は、救急病棟など他病棟に一時的に入院していただくことがあります。
長期入院に対しては、小学生対象の院内学級を設置しています。一時的な転校扱いにより、欠席にならずに学業の履歴が継続できます。小学生のみならず幼稚園児から中学生に勉強や工作・遊びなどを指導していただくことも可能です。

*小児科入院については感染症の病床管理の観点から個室希望を承っておりません。入院初期に個室に入院いただいた場合でも後日大部屋(総室)に移動していただくことがありますことをご理解ください。
*2023年4月から当院小児科におきましても選定療養費を算定させていただくこととなりました。当院への受診を希望される場合には紹介状を持参していただきますと費用負担を軽減することが可能です(直接の紹介状の持参がない場合には選定療養費が発生します)。

取り扱い疾患

疾患分野 診療内容
感染症 入院患者の過半数を占め、平均入院期間4〜5日で、早期入院・早期退院を原則としています。疾患の感染力・感染経路に応じた隔離を行っています。
アレルギー疾患 アトピー性皮膚炎・喘息を中心に、主に午後の専門外来で診療しています。ガイドラインに準拠し、薬物治療(ステロイド外用薬や新規外用薬、全身治療薬など)を中心とした多角的治療を行いながら成長に伴う疾患からの離脱を待つ長期的な継続診療を行います。個々のお子さんに合ったテーラーメードの治療を目指しています。アレルギー食品のチャレンジテストも行なっています。
川崎病・免疫疾患 川崎病は年間20例程度入院しています。免疫グロブリンによる治療を基本とし、不応症例であればインフリキシマブなどの追加治療を行うことが可能です。また易感染性を疑われるお子さんの先天性免疫不全症スクリーニングも可能です。
血液・腫瘍疾患 血小板や好中球の減少、鉄欠乏性貧血の治療を行っています。白血病や固形腫瘍などの悪性疾患については、府立母子センターや大学病院に紹介しています。
神経・筋疾患
発育・発達
てんかんのお子さんを中心に神経疾患の治療を行っています。また日常生活などにお困り感のある神経発達症のお子さんの診療もしています(ただし神経発達症につきましては長期の予約待ちとなっておりますことをご了承ください)。
内分泌・代謝疾患 低身長の検査と成長ホルモン投与を行っています。甲状腺疾患や糖尿病なども可能な限り対応をします。
循環器疾患 月に2回、近畿大学附属病院から派遣の専門医による検査と診察を行っています。心臓カテーテル検査や手術を要する場合には、派遣医師の所属施設で行っています。
消化器疾患 消化器疾患全般を行っていますが、外科系疾患に対しては小児外科の専門医が週1回外来を開き、検査・手術を行っています。
腎・泌尿器疾患 ネフローゼ症候群や腎炎の長期の治療を行っています。院内学級があり、小学生の長期入院に対応しています。腎生検を要する場合には、専門病院へご紹介します。尿路感染症や夜尿症の検査・治療も多数行なっています。
新生児疾患 当院で出生した新生児について診療を行なっています。哺乳不良、軽度の呼吸障害、新生児黄疸なども小児科入院とし小児科医が治療にあたっています。
時間外・救急診療 働き方改革がうたわれるようになり、基本的には泉州広域地区の輪番体制にしたがっています。当院は木曜日(第1/3/5週)と日曜(第3/5週)を担当しており、夜間救急外来を開設しています。救急外来から入院した他市在住のお子様で、最寄りの病院に転院のご希望があれば、翌日転院の相談をさせていただくことも可能です。

専門外来(午後)

小児科 アレルギー外来
担当医師 川﨑英史
診察日時 月曜日・水曜日・木曜日(チャレンジテスト)
受付方法 地域医療連携室を通して予約。又は一般外来を一度受診いただいた後に予約となります。
小児科 神経外来
担当医師 井手見名子・中田昌利
診察日時 水曜日(井手)、木曜日(井手)、第4木曜日(中田)
受付方法 地域医療連携室を通して予約。又は一般外来を一度受診いただいた後に予約となります。
小児科 心臓外来
担当医師 三宅俊治、西孝輔
診察日時 木曜日(第1・3週三宅)、火曜日(第3週西)
受付方法 地域医療連携室を通して予約。又は一般外来を一度受診いただいた後に予約となります。
小児科 予防接種外来
担当医師 医師交代制
診察日時 火曜日
※午後のみ予約制
受付方法 2階外来D受付にて予約(TEL可能)                
注意点 当科では複数のワクチンの同時接種を行います。

各専門外来は午後のみの予約制になっております。
予約方法については、小児科外来までお問い合わせください。

曜日 担当医 内容
第1・2週
※午後のみの予約制
川﨑 英史 アレルギー外来
第2週
※午後のみの予約制
中田 昌利 神経外来
毎週
※午後のみの予約制
医師交代制 予防接種外来
毎週
※午後のみの予約制
芥川 宏 慢性疾患
第1・3・4・5週
※午後のみの予約制
川﨑 英史 アレルギー外来
第1・2・4・5週
※午後のみの予約制
井手 見名子 神経外来
毎週
※午後のみの予約制
瀬戸 嗣郎 慢性疾患
毎週
※午後のみの予約制
川﨑 英史 アレルギー外来・チャレンジテスト
毎週
※午後のみの予約制
井手 見名子 神経外来
第1・3週
※午後のみの予約制
三宅 俊治 心臓外来

医師紹介

氏名 補職名 認定資格 専門分野
川﨑 英史 部長
  • 日本小児科学会専門医・指導医
  • 日本小児科学会認定小児指導医
  • 日本アレルギー学会専門医(小児科)
  • 医療機関向け虐待対応啓発プログラムBEAMS認定講師
一般小児
アレルギー疾患(アトピー性皮膚炎、喘息、食物アレルギー)
井手 見名子 主任医長
  • 日本小児科学会認定小児科指導医
  • 小児科専門医
  • 日本小児神経学会小児神経専門医
小児科一般・神経
黒川 智子 医長
  • 日本小児科学会専門医
  • 日本小児精神神経学会認定医
  • 子どものこころ専門医
  • 日本小児感染症学会ICD認定医
小児科疾患全般
瀬戸 嗣郎 顧問
芥川 宏 応援医師
  • 日本小児科学会専門医
  • アレルギー学会専門医
アレルギー疾患
三宅 俊治 応援医師
  • 日本小児循環器学会専門医
  • 日本小児科学会指導医・専門医
  • 日本超音波医学会専門医
小児循環器疾患
中田 昌利 応援医師
  • 日本小児科学会指導医・専門医
  • 日本小児神経学会専門医
小児神経
西 孝輔 応援医師 小児循環器

検査・診療実績

当科で可能な専門的な検査

知能発達テスト(新版K式、WISC-Ⅳ、WAIS-R、K-ABC)
アレルギー食品の負荷テスト(チャレンジテスト)

診療実績

令和3年の主な診療実績はこちら

令和4年の主な診療実績はこちら

令和5年の主な診療実績はこちら