皮膚科

当院は地域がん診療連携拠点病院を掲げているため、皮膚科でも皮膚がん患者を受け入れて地域の皮膚がん治療の中心的な役割を担えるよう努力しております。気になるほくろやしみがあれば一度近隣の診療所の受診をお勧めします。皮膚がんに対しては切除後に欠損部が大きければ植皮術や皮弁形成術を行っております。
2018年度から難治である慢性蕁麻疹、アトピー性皮膚炎、掌蹠膿疱症、乾癬、化膿性汗腺炎(慢性膿皮症)に対して積極的に生物学的製剤の治療を行っております。
アトピー性皮膚炎に対しては JAK 阻害薬での治療も行っております。
アレルギーを検査するパッチテストをご希望の方は可能であれば近隣の診療所でご相談の上、紹介状を持参してください。
パッチテストは月、水、木曜日、または火、木、金曜日と1週間に3回、また場合によっては 1 週間後も来院する必要があり、受診当日の検査ができないこともあります。

近隣の病院で皮膚疾患を診てもらっているが改善しない、と受診される方も多いですが、それまでの治療経過が重要となりますので必ず紹介状を持参して下さい。
特に近年、診断名がはっきりせずにステロイドを長期内服されている方の予約外受診が多くなっております。紹介状がない場合は受診されても離脱を含め対応できないため、引き続きかかりつけ医への受診をお願いすることになりますのでご了承ください。

当院では医療機能の分担と専門化を進めるため、日頃の診療は地域の身近な「診療所・クリニック」といったかかりつけ医にお願いをし、より専門的な検査や治療が必要な場合にかかりつけ医より紹介してもらう方針としております。足白癬や慢性湿疹、ウイルス性疣贅、慢性蕁麻疹、皮膚掻痒症をはじめとした日常よくみられる皮膚疾患に関しましては病状が落ち着きましたらお近くの診療所を紹介させていただきます。爪切りやタコ、魚の目削りの一般的な処置に関しましても近隣の診療所をご紹介させていただきます。ご理解いただきますようよろしくお願い申し上げます。

常勤1人体制となっておりましたが2021年度から常勤2人体制で診療を再開いたします。

 

医師紹介

氏名 補職名 認定資格 専門分野
西垣 綾子 部長代行 皮膚科一般
アトピー性皮膚炎
ざ瘡など
中西 諒 専攻医
吉田 益喜 応援医師 皮膚科一般
皮膚外科
皮膚腫瘍 など

診療実績

(2022年度)

外来患者数 延べ9,159人 紹介患者数 918人(予約人604、非予約314人)
入院患者数 43人
2022年度の皮膚生検数 計195例
2022年度の皮膚腫瘍の手術件数 計249例

疾患 手術症例 内訳
悪性疾患 有棘細胞癌 9例、基底細胞癌 23例、ボーエン病 12例、日光角化症 7例、悪性リンパ腫 1例、乳房外Paget病 1例
良性疾患 母斑細胞母斑 32例、脂漏性角化症 29 例、血管腫 9例、静脈血栓 1例、疣状病変 9例、尖圭コンジローマ 1例、伝染性軟属腫 1例、脂腺腫 1例、脂腺嚢腫 1例、乳頭状汗管嚢胞腺腫 1例、アポクリン嚢腫 2例、神経線維腫 5例、皮膚線維腫 9例、表皮嚢腫 47例、軟性線維腫 4例、脂肪腫 6例、血管脂肪腫 1例、石灰化上皮腫 9例、ケラトアカントーマ 1例、エクリン汗孔腫 5例、血管平滑筋腫 1例、被角線維腫 1例、日光黒子 2例、瘢痕 3例、化膿性肉芽腫 2例、皮下異物 2例、反転性毛包角化症 1例、ガングリオン 1例、指趾粘液嚢腫 3例、痛風結節 2例、Pencil core granuloma 1例、外骨腫 2例、脂肪壊死 1例、孤発性細網組織球種 1例、多形腺腫 1例

(2021年度)

外来患者数 延 べ 9505 人 紹介患者数 870 人(予約 564 人、非予約 306 人)
入院患者数 45 人
2021年度の皮膚生検数 計132例
2021年度の皮膚腫瘍の手術件数 計323例

疾患 手術症例 内訳
悪性疾患 有棘細胞癌 13例、基底細胞癌 23例、ボーエン病 19例、日光角化症 5例、基底扁平癌 1例、乳房外Paget病 1例、脂腺癌 1例、Myxoid sarcoma 1例、その他の癌 1例
良性疾患 色母斑細胞母斑 31例、サットン母斑 2例、脂漏性角化症 24例、血管腫 11例、静脈湖 4例、疣状病変 8例、青色母斑 1例、脂腺母斑 5例、脂腺腫 3例、脂腺嚢腫 1例、脂腺増殖症 1例、神経線維腫 5例、皮膚線維腫 12例、表皮嚢腫 66例、軟性線維腫 4例、脂肪腫 11例、血管脂肪腫 3例、石灰化上皮腫 6例、ケラトアカントーマ 1例、エクリン汗孔腫 6例、顆粒細胞腫 1例、平滑筋腫 1例、血管平滑筋腫 3例、日光黒子3例、瘢痕 2例、ケロイド 2例、化膿性肉芽腫 11例、リウマトイド結節 1例、皮下異物 4例、毛巣洞 2例、若年性黄色肉芽腫 1例、ガングリオン 1例、指趾粘液嚢腫 1例、耳瘻孔 2例、爪下外骨腫 1例

(2020年度)

外来患者数 延べ8942人 紹介患者数 623人(予約419人、非予約204人)
入院患者数 61人
2020年度の皮膚生検数 計140例
2020年度の皮膚腫瘍の手術件数 計233例

疾患 手術症例 内訳
悪性疾患 有棘細胞癌 10例、基底細胞癌 17例、ボーエン病 12例、日光角化症 11例、悪性黒色腫 1例、乳頭腫状汗管嚢胞腺癌 1件
良性疾患 色母斑細胞母斑 15例、サットン母斑 1例、スピッツ母斑 1例、脂漏性角化症 40例、血管腫 3例、疣状病変 11例、青色母斑 2例、脂腺母斑 2例、神経線維腫 4例、皮膚線維腫 10例、表皮嚢腫 32例、項部型線維腫2例、軟性線維腫 6例、後天性皮角線維腫 1例、鼻部線維性丘疹 1例、脂肪腫 2例、血管脂肪腫 1例、石灰化上皮腫 13例、ケラトアカントーマ 6例、エクリン汗孔腫 5例、エクリン血管腫性過誤腫 1例、乳頭腫状汗管嚢胞腺腫 1例、平滑筋腫 2例、偽リンパ腫 2例、日光黒子 1例、尖圭コンジローマ 1例、LPLK 1例、表在性皮膚脂肪腫性母斑 1例、化膿性肉芽腫 6例、結節性皮膚アミロイドーシス 2例、異物肉芽腫 1例、毛巣洞 1例、グロムス腫瘍 2例

(2019年度)

外来患者数 延べ13066人 紹介患者数 770人(予約492人、非予約278人)
入院患者数 72人
2019年度の皮膚生検数 計185例
2019年度の皮膚腫瘍の手術件数 計216例

疾患 手術症例 内訳
悪性疾患 有棘細胞癌 12例、基底細胞癌 15例、ボーエン病 14例、日光角化症 3例、乳房外Paget病 1例、転移性皮膚腫瘍 1件
良性疾患 色母斑細胞母斑 32例、脂漏性角化症 26例、血管腫 10例、疣状病変 10例、青色母斑 2例、脂腺母斑 1例、神経線維腫 3例、皮膚線維腫 3例、表皮嚢腫 38例、化膿性汗腺炎1例、軟性線維腫 5例、皮角線維腫 4例、鼻線維腫 1例、脂肪腫 5例、血管脂肪腫 1例、石灰化上皮腫 8例、ケラトアカントーマ 2例、指趾粘液嚢腫 3例、エクリン汗孔腫 10例、結節性汗腺腫 2例、汗孔角化症 1例、平滑筋腫 3例、血管平滑筋腫 1例、脂腺線種 1例、脂腺腫 1例、脂腺増殖症 1例、混合性皮膚腫瘍 1例、リウマトイド結節 1例、LPLK 1例、表在性皮膚脂肪腫性母斑 1例、化膿性肉芽腫 2例


(2018年度)

外来患者数 延べ10691人 紹介患者数 469人(予約260人、非予約209人)
入院患者数 50人
2018年度の皮膚生検数 計168例
2018年度の皮膚腫瘍の手術件数 計222 例

疾患 手術症例 内訳
悪性疾患 有棘細胞癌 7例、基底細胞癌 17例、ボーエン病 8例、日光角化症 4例、悪性リンパ腫 5例、転移性皮膚腫瘍 1例、その他の癌 1例
良性疾患 色母斑細胞母斑 19例、脂漏性角化症 41例、血管腫 8例、疣状病変 16例、青色母斑 1例、脂腺母斑 1例、神経線維腫 4例、皮膚線維腫 2例、表皮嚢腫 50例、軟性線維腫 4例、脂肪腫 3例、石灰化上皮腫 5例、ケラトアカントーマ 5例、ケロイド 1例、日光黒子 2例、ガングリオン 2例、瘢痕性脱毛 1例、黄色肉芽腫 1例、汗管腫 1例、エクリン汗孔腫 5例、エクリンらせん線種 1例、汗孔角化症 1例、 アポクリン汗嚢腫 1例、平滑筋腫 3例、グロムス腫瘍 1例、脂腺線種 2例